池袋(M25) 旅の始まり
東京には巨大ターミナル駅がいくつか存在する。
東京を都心とそれ以外に分けるJRの山手線の三大ターミナル駅、渋谷、新宿、池袋。
そしてこの池袋はその一角を占める巨大ターミナル駅だ。
乗り入れている路線は、山手線、赤羽線、東武東上線、西武池袋線、地下鉄丸ノ内線、有楽町線、副都心線。
一日の乗降客数は260万人弱。
(東洋経済調べ)
https://toyokeizai.net/articles/-/45579?page=2
朝晩このターミナルを260万人の人が行き来しているのである。朝晩の通勤シーンが壮絶になるのもあたりまえだ。
260万人というと、京都府の総人口に相当する。毎日、一つの県の総人口が移動しているようなものなのだ。
駅をざっくり説明するために、必要なのは、あとは出口だろう。
池袋には東口、西口、北口という3つの出口がある。
東口は、池袋のシンボルの一つとして長年君臨しているサンシャイン60ビルのある方向で、一応、池袋の表側のような気もする。ただ新宿のように、東口が繁華街、西口がビジネス街という風には分かれていないので、どちらがメインかというのはそんなにはっきりしているわけでもない。
映画館は老舗の名画座新文芸坐があり、旧区役所跡にはグランドシネマサンシャインというシネコンが最近できた。
西口はと言えば、ちょっと東口よりは若干裏側感が漂うものの、実は品の良い立教大学を擁しているし、これも老舗の池袋演芸場がある。
あとご存知、池袋ウェストゲートパークだ。
この原作小説は、いまだに書き継がれていて、いまだにやめられない。
池袋は特にターミナル駅に飲食店がかなり吸い込まれている感が強いのだが、この西口の飲み屋街は飲兵衛にはたまらない郷愁を誘う場所でもある。
あと線路沿いに北口という、なんともミステリアス(というか胡散臭そうな)出口もあるのだが、これも、池袋という街のなんとも言えない魅力を醸し出している。
こんな巨大ターミナル駅から丸の内線は始まり、荻窪へ向かって走り出すわけである。
これほどの巨大ターミナル駅で、オススメの店を選ぶのはなかなか難解なのだが、
胡散臭い北口の外れにある韓二郎が僕は大好きだ。費用対効果と満足感の点で。